たじみ陶器まつりレポ*おしゃれな美濃焼に出会う歩き方【多治見】
2017/04/11
日本を代表する焼き物の産地である多治見市。
毎年春に開催される「たじみ陶器まつり」では、多治見中の陶器商が大通りににずらりと軒を連ね、美濃焼を大特価で販売します。
2017年のたじみ陶器まつりに参加してきた私が、会場の様子をレポートしつつ、楽しみ方をご紹介します!
たじみ陶器まつりの開催時期、アクセス
開催時期
たじみ陶器まつりは毎年、4月の第2土曜日、日曜日に開催されます。
2017年は4月8日(土)、9日(日)の開催でした。
陶器市はGWに開催する産地が多い中、少し早めに開催してくれるので、日程の被りがなくて参加しやすくて助かります。
アクセス
たじみ陶器まつりは大きく分けて3つの会場で構成されています。
多治見中の陶器商が集まる元町オリベストリート、若手作家が出店する銀座商店街アーケード、全国のクラフト作家が集まるながせ商店街があり、どの会場も近接していて同時に見て歩くことができます。
メイン会場:岐阜県多治見9−1 本町オリベストリート
たじみ陶器まつりのレポート
多治見駅からクラフト市開催のながせ商店街に向けて出発!
東京から朝7時発の名古屋行きの新幹線に乗り、名古屋から在来線に乗り換えて多治見に朝9時半ごろ到着!
多治見駅は陶器まつりに参加する人たちで賑わっていました。
さっそく陶器まつりの会場に向かいます。
メイン会場の本町オリベストリートまでは歩いて10分ほどですが、その途中にクラフト市が開催されているながせ商店街があるので、まずは最初にそちらに向かいます。
多治見駅を出て左側に進むと、左手にファミリーマートがあります。
ファミリーマートの交差点を右折して直進。
一番最初の交差点で左折するとクラフト市開催のながせ商店街があります。
レトロな昭和の匂い漂う商店街に数十店の露店が並んでいます。
まだ朝早いので、あまり人がいなくて快適に見て歩けました。
出展者は趣味でものづくりをしている地元のおばちゃんからプロのクリエイターまでさまざまで、少し雑多な雰囲気。笑
肩肘張らない地元のお祭り、という感じです。
陶器の産地なので、陶器を出店している方が多かったですが、なかにはこんな素敵な革製品を手作りし、販売している方も。
手作りの革靴がとっても可愛い!
クラフト市の露店だけでなく、ながせ商店街のお店にも素敵なものがありました。
「カフェ温土」というカフェ兼雑貨屋さん。美濃焼の器で食事を提供してくれるようで、若い女性で賑わっていました。
多治見に縁ある作家が集まるたじみ陶器まつり西通りへ
ながせ商店街を抜けると大きな橋があります。
この橋を渡ってまっすぐ行くとたじみ陶器まつりのメイン会場、渡ったあと右にまがると若手作家が集まる多治見陶器まつり西通りが開催される銀座商店街アーケードがあります。
まずは右折し、多治見陶器まつり西通りで若手作家さんの作品を鑑賞することに。
こじんまりしたレトロな商店街にたくさんの作家さんの器が並んでいます。
出店しているのは多治見に縁がある作家さんなので、美濃焼を現代風にアレンジした素朴でありつつも洗練された作品が多かったです。
ただ陶器まつりではあるものの、他の会場と違って作家さんの作品は特にお安くなってないよう。笑
結構いいお値段がします。
でもどれも素敵でつい財布の紐が緩みそうに。。
陶器商がならぶメイン会場、本町オリベストリートへ!
作家さんの作品で目の保養が出来たら、ついにメイン会場の本町オリベストリートに向かいます。
会場は名前通りお祭りさながらで、陶器だけでなく焼きそばやたこ焼きなどたくさんので店が並んで、とっても賑やか。
並ぶ陶器は本当に多種多様!
北欧と和が融合したようなテイストのお茶碗たち。
伝統的な美濃焼を踏襲しつつもポップな柄のうつわ。
粉挽のシンプルなカフェ風の食器もあります。
どれも元値の半額近くになっていて、かなりお買い得!
インスタなどで大人気の、「MIYAMA」のパンプレートも発見!
950円とこれも半額近い激安で販売されてました。(雨で濡れていますが、キズなどなく綺麗でした)
工業高校の生徒の出店もあり、一生懸命売り子している姿が微笑ましい。。
本町オリベストリートには露店だけでなく、陶器を扱う店舗もたくさんあります。
通りの中心には、たじみ創造館という美濃焼発信のハブになるような施設があり、陶器を販売しているお店がたくさん出店していました。
伝統的な志野、織部、黄瀬戸を扱うお店もお祭り価格になっていたので、少しお高い陶器が欲しい方はこちらに行くのがオススメです。
通りにはアンティークや古美術のお店も複数並んでいましたが、なかでも個性的でひときわ目立つのが「三角屋」というお店。
ヨーロッパのアンティークを中心に取り扱っており、数百円から購入できる手の届きやすい価格設定。
でも、とってもそうは見えない素敵な商品ばかりで目移りしてしまいます。
こちらは明治〜昭和のころ、日本からヨーロッパ向けに輸出していたティーセット。
洗練されたフォルムで、数十年前の商品とは思えないほど現代の食卓にもマッチします。
いいものって、時代がたっても色合わせないんだな〜と再確認できる店です。
参加してみた感想
あまり混雑せず家族連れでも快適に見て回れる
益子や波佐見の陶器市はものすごい人出なうえ、めぼしいお皿は初日の午前中に行かなければ売り切れている…というかなりハードなイベントですが、たじみ陶器まつりはゆったり家族連れでも楽しめるイベントでした。
私が参加したのは2日でしたが、午前中はあまり人もおらずゆっくり見て回れるし、午後以降は少し混雑するものの、益子や波佐見みたいな身動きが取れない、というレベルではなく、ベビーカーでも問題なく移動できる混雑具合でした。
屋台の出店や大道芸などのイベントも多く、子供連れで来ても楽しめるイベントだと感じました。
販売されている陶器はポップで派手めなものが多い
販売されているものは伝統的な美濃焼をアレンジした作品が多いですが、美濃焼の伝統を受け継いでいるのか模様入りなどポップなもんが多かったです。
美濃焼以外の器もたくさんありましたが、模様がついていたりと派手めなものが多かったし、人気があったようです。
益子の陶器市はシンプルな器の出品が多かったので、もしかしたら関西と関東の趣向の違いなのかな?と思いました。
作家の作品は定価でした
作家さんの出店がある「たじみ陶器まつり西通り」は他の会場と違い、定価での販売がほとんどでした。
なので益子の陶器市のように作家さんの作品をお得に買うことを期待しているのなら、少し期待外れかも。
とはいえ、普段会えない作家さんとの会話を楽しめるので、器好きならとても楽しめると思います。
いかがでしたか?
年一回のお祭りであるたじみ陶器まつり。
たくさんの人で賑わいますが、子連れでも快適に見て回れるレベルの混雑さなので、家族連れでも楽しめるイベントです。
ぜひ、みなさんも参加してみてくださいね!
益子の陶器市の参加レポ
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