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やちむんの特徴や歴史と沖縄のおしゃれなやちむんが買えるお店を徹底解説*【読谷/壺屋やちむん通り 等】

      2018/02/02

最近、じわじわとファンが増えてきている「やちむん」。
BEAMSを筆頭に有名セレクトショップで販売されるなど、若い世代にも人気が出始めているようです。
気取らずあたたかみのあるデザインは日常使いの食器に最適で、我が家の食卓でも大活躍してくれています。

この記事では、やちむんを堪能するため沖縄まで行ってしまった私が、やちむんの魅力や歴史、沖縄で見つけたおしゃれなやちむんが買えるお店をご紹介します!

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やちむんってどんなもの?

「やちむん」とは沖縄の言葉で焼き物のことです。
沖縄でつくられる焼き物を総称して「やちむん」と呼びます。
やちむんには大きく分けて上焼と荒焼との2種類があります。

上焼

釉薬で装飾が加えられたやきもののことをいいます。

ぽってりとしたかたちにダイナミックで素朴な絵付けがされているのが特徴で、世間一般的に「やちむん」というとこの上焼が主流となっています。
青、茶、緑の絵の具で唐草やドットを絵付けしたもの、魚紋を掘ったものなど様々な絵柄があります。

荒焼

無釉もしくはマンガン釉の陶器のことです。
鉄分が多い赤土を焼きしめて作られており、名前通り(?)土の雰囲気が残ったワイルドな見た目です。

食器よりも壺、シーサーなどの大物作品が多いようで、泡盛の保存なんかにも荒焼の甕がつかわれるようです。

やちむんの歴史

沖縄でははるか6000年前の縄文時代から焼き物が作られていたといいますが、現在の「やちむん」の基礎が作られたのは17世紀の琉球王朝の時代です。
時の国王が薩摩藩から朝鮮人陶工を招き、やきものの技術指導を行ったことで沖縄各地で盛んに焼き物が作られるようになりました。

さらに、16世紀後半には琉球国王により県内に点在していた陶工を壺屋に集められました。壺屋で作られるやちむんは地名にちなんで「壺屋焼」と呼ばれるようになり、広く庶民に親しまれました。

その後もアジアの国々との交易が盛んだった琉球王朝によって、朝鮮の陶工が招かれたり、陶工を中国に留学させたことにより、アジア各地の焼き物の技術を吸収した独自の作風が生まれました。

明治になり、琉球王国が廃止されると、日本各地で作られた磁器が沖縄でも普及し壺屋焼は低迷しますが、大正の終わり頃からはじまった民藝運動により、柳宗悦が壺屋焼を紹介し、再び脚光をあびることになりました。

近年では、壺屋の周囲が都市化し、排ガスの問題から登窯がたけなくなったことで、一部の窯元は読谷村に移転し、「読谷山焼」を焼き始め、壺屋、読谷の2つの地でやちむんが作られています。

沖縄のやちむんが買えるお店 〜やちむんの里〜

やちむんの里とは

読谷村の自然溢れる中にあるやちむんの里。
1970年代に壺屋で作陶していた陶工が読谷に工房を移し、共同の登窯を築いたことで、共同登窯を中心として多くの陶工が集まり、やちむんの里が形成されました。

現在では、里内には19もの工房が存在し、工房併設のギャラリーでは窯元が¥から直接やちむんを購入することができます。
また、やちむんの里の外にも読谷村内各地には50余の窯元が集まっており、沖縄県内だけでなく全国各地に愛される作品が作られています。

やちむんの里には南国らしい植物が生い茂っており、里内に散在する工房を巡って散策しながらも沖縄の自然を楽しむことができます。やちむん抜きでも観光スポットとしておすすめな場所です。

アクセス

住所:沖縄県中頭郡読谷村座喜味2653−1
電話番号:098-958-6494(読谷村観光協会)
営業時間:各工房により異なります
定休日:各工房により異なります

読谷山焼窯共同売店

「読谷山焼」と書いて「ゆんたんざやき」と読みます。

ここでは、1979年に金城明光さん、大嶺實清さん、玉元輝政さん、山田真萬さんの4名が読谷に作った共同の登り窯(読谷山窯)で焼枯れた作品が購入できます。

店内には4名の作品がずらりと並んでいます。
みなさん工房やギャラリーをお持ちなので、ここで好みの作家さんを見つけてからギャラリーを訪れると、効率よく里を回れていおすすめ。

こちらはやちむんのなかでも少しかわった模様が描かれたカップたち。
おおらかなタッチの絵付けが素敵ですね。

沖縄では珍しい、シャープなフォルムの作品もあります。シャープなラインに、ラフな釉薬がけがマッチして個性的な雰囲気です。

店舗情報


住所:読谷村座喜味2653-1番地
電話番号:098-958-4468
営業時間:9:30~17:30
定休日:火曜日

ギャラリー囍屋 (きや)

やきものの里の奥、自然溢れた道の先にある「ギャラリー囍屋」では、大嶺實清さんをはじめ、4名の作品が取り扱われています。

大嶺さんは読谷山焼の第一人者とも言われており、沖縄県立芸術大学の学長も勤められていたといい沖縄の陶芸界の巨匠とのこと。

大嶺さんが作られる作品は、まるで沖縄の海のような独特な青色とシャープなフォルムが特徴的で、まさに芸術作品のような美しさ。
高い技術力とオリジナリティに思わず見入ってしまいます。

ちなみに、入り口で出迎えてくれるシーサーも綺麗な青色でした。
店内の雰囲気も良く、店員さんも気さくでゆっくり作品を堪能できます。

店舗情報

住所:沖縄県読谷村字座喜味2653番地1
電話番号:098-958-2828
営業時間:不定
定休日:不定

横田屋窯

工房の前にやきものが陳列されており、購入することができます。

お皿の大きさや色が豊富で、同じ模様の色違い、サイズ違いなどセットで集めたくなります。

お香を収納する「香合」も作られています。
一つ一つ模様が違うので、お気に入りのものを探す楽しみがありますね。

ひとなつっこい猫の店員さんもいて、まったりした沖縄らしい雰囲気を味わいつつお買い物ができます。

店舗情報


住所:沖縄県読谷村字座喜味2651番地1
電話番号:098-958-0851
営業時間:9:00~18:00
定休日:

読谷焼 北窯売店

読谷山焼北窯は、読谷山窯の各工房で修行をした宮城正正亨、松田米司、松田共司、与那原正守さんたちの共同窯です。
売店ではそれぞれの工房で作陶されたやちむんが購入できます。

店内では自由に作品を手にとって見ることができます。
4名ともそれぞれの工房を持っており、そちらでも器を購入できますが、私は共同売店の方が気軽に見てまわれるのでこちらで購入しました。

こちらはアイスやプリンを盛り付けるデザート皿。
珍しい足つき。素朴な形がキュートですね。

やちむんには珍しい緑一色の色と柄。
こういった一風変わった珍しい作品に出会える工房直営のお店ならではですね。

店舗情報


住所:読谷村座喜味2653-1番地
電話番号:098-958-6488
営業時間:9:30~17:30
定休日:不定休

陶工房ふじ

人間国宝である金城次郎さんのお孫さんである藤岡香奈子さんの工房。
お祖父さんの作風を踏襲しつつ、独自な絵柄を生み出されています。

藤岡さんはお祖父さんが得意とした魚紋彫りと言われる器に魚の模様を彫り、絵付けした作品を作られています。
魚以外にもハイビスカスやクジラなど、多彩な模様を描かれています。

彫りの模様が入った器だけでなく、絵付けの器も作られています。
どれも女性らしいかわいらしいタッチで、伝統的な文様のものでもどこか藤岡さんの個性を感じさせる素敵な作品たちです。

店舗情報

住所:沖縄県読谷村字座喜味2677番地1
電話番号:098-989-1375
営業時間:9:00~18:00
定休日:無休(店舗要確認)

宮陶房

こちらは人間国宝である金城次郎さんの娘さんである宮城須美子さんの工房です。

お父さんの元で40年間作陶され続けたとのことで、魚紋彫の作品はもちろんのこと、幅広い絵柄、形のやちむんを作られています。
工房併設のギャラリーというだけあり、本当にたくさんの絵柄の作品があり、一つ一つ見ていく楽しみがあります。

素朴でラフな雰囲気の絵付けが魅力的で、見ていてほっこり温かな気持ちにさせてくれる作品がいっぱいです。

店舗情報


住所:沖縄県読谷村字座喜味2677番地6
電話番号:098-958-5094
営業時間:9:00~18:00
定休日:無休(店舗要確認)

ギャラリーまらなた

やちむんの里の入り口付近にあるギャラリー「まらなた」、
「まらなた」はギリシャ語で「いらっしゃいませ」という意味だそうです。
喫茶も併設しており、軽食やスイーツをやちむんでやべることができるよう。

店内にはびっしりとやちむんが並び見ごたえたっぷりです。
やちむんの里の窯元以外にも読谷村を中心に県内の約60人の作家の作品を販売しているとのことで、定番から少し変わったデザインまで幅広い品揃えです。

食器以外にもシーサーやガラス製品も扱っています。

やちむんの里の近くに工房を構える真南風工房さんの蓋物。
珍しい柄と小鳥のつまみが個性的で可愛らしいですね。
お菓子や小物入れに大活躍しそうです。

店舗情報


住所:沖縄県中頭郡読谷村座喜味2678番地4
電話番号:098-958-2003
営業時間:9:00~19:00
定休日:無休(店舗要確認)

 

一翠窯 ※やちむんの里外

読谷村の端っこ、綺麗な海に面した「一翠窯」の工房兼ギャラリー。
こちらは岐阜出身で読谷村の金城敏男窯で修行された高畑伸也さんが作陶されています。

高畑さんの作られるやちむんは、既存のやちむんの枠にとらわれないとてもモダンなデザイン。
昔ながらの沖縄の土、沖縄の釉薬を使いながらも全く新しい個性を持ったやちむんを作り上げています。

モダンでありながらも、やちむんらしいおおらかさ、温かさを兼ね揃えた作風には県外にもファンが多く、セレクトショップなどでも扱われています。

工房ではセレクトショップなどではなかなか見る機会がない作品も見ることができるため、高畑さんのファンなら一度は訪れたい場所です。(工房で取り扱っている作品はその時によって違うとのことなので、欲しい作品がある場合は事前に確認するのがオススメ)

店舗情報


住所:沖縄県中頭郡 読谷村字長浜18
電話番号:098-958-0739
営業時間:9:00~17:00
定休日:不定休

 

沖縄のやちむんが買えるお店 〜壺屋やちむん通り〜

壺屋やちむん通りとは

17世紀から続くやちむんの窯場である壺屋では、今でも多くの窯元がやちむんを作り続けています。
工房併設のギャラリーや、やちむんのセレクトショップが並ぶ壺屋大通りは「やちむん通り」とよばれ、やちむんを求めて多くの観光客が訪れます。

トラディッショナルなやちむん以外にも、現代風にアレンジされた可愛らしいデザインのやちむんを扱うお店も多く、モダンなやちむんが欲しい方にはぜひ訪れて欲しいスポットです。

壺屋大通りから一本路地に入ると、沖縄らしい赤い瓦と石垣が並ぶ雰囲気ある街並みが広がっています。
壺屋一帯は太平洋戦争での戦火を免れたため、戦前の古い街並みが残っており、散策すると沖縄のやちむんの歴史を感じることができます。

アクセス


住所:沖縄県那覇市壺屋1丁目21番地14

 

ヤッチとムーン

壺屋やちむん通りで、若い女性に人気な「ヤッチとムーン」
入り口ではかわいらしい熊の彫り物(ムーンくん)が出迎えてくれます。こちらは石垣島の工芸作家さんがチェーンソーで削りだした作品だそう。

ログハウス風の店内はかわいらしいやちむんたちがおしゃれにディスプレイされていて、まるでおとぎの国のよう。

キッチンの流し台風のディスプレイには小壺が溢れていたり、店内の所々に凝った演出がされていて、いつまでも見続けてしまいそうな素敵な空間です。

若い女性が好みそうなかわいらしい現代的なデザインのやちむんが多く、キュートな器が好きな方は絶対に行って損なしなお店です。
店員さんもフレンドリーでやちむんの知識が豊富で、やちむんの話を聞きながら楽しくお買い物できます。

店舗情報


住所:沖縄県那覇市壺屋1丁目21番地9
電話番号:098-988-9639
営業時間:10:00~19:00
定休日:無休

guma guwa

「育陶園」という、1963年から続く壺屋焼の窯元のブランド、「guma guwa」を扱う工房直営店です。

guma guwaの器は育陶園の女性作家さん中心で作られており、フェミニンな優しいタッチが特徴的。
どれも「理想の朝」をテーマにして作られており、憂鬱な朝を明るく演出してくれる器たちです。

定番柄で「菊紋」は「太陽の恵み」を表す元気で縁起の良い文様だそう。
様々なアイテムに利用されています。

モダンでありながらもやちむんらしい温かさと素朴さがあり、見ていてほっこりする作品たちです。

店舗情報


住所:沖縄県那覇市壺屋1丁目16番地21
電話番号:098-911-5361
営業時間:10:30~18:30
定休日:無休

UTSUWA  チャタロウ

おしゃれなディスプレイが目を引く「UTSUWA  チャタロウ」。

外観だけでなく、内観もとっても素敵!店内の中央にはアルパカくんが鎮座していました。
やちむんはもちろんのこと、全国のハンドメイド作家さんの作品を扱っており、品揃えはかなり豊富!

外観や店内の様子からかわいらしい作風の作品ばかりかと思いきや、意外と渋目のやちむんも多数扱っており、幅広い層のニーズに対応してくれてありがたいお店です。

小さい一輪挿しのゾーンにはこんな素敵な言葉は添えられていたりと、作品のディスプレイも遊び心があって素敵です。

こちらは沖縄の離島で作られ田というぐい呑。(何焼きかは失念してしまいました…)
渋くも爽やかな色合いがありそうでない感じ。

ありそうで意外と珍しいやちむんのお茶セット。ただのドットではないところが個性的でかわいらしいですね。

たくさん荷物を持っていたら、店員さんが「荷物預かりますか」と気を使ってくださったりと、接客面でも気持ちよくお買い物ができるお店です。

店舗情報

住所:
住所: 沖縄県那覇市壺屋1丁目8−12
電話番号:098-862-8890
営業時間:10:00~19:00
定休日:無休

沖縄のやちむんが買えるお店 〜国際通り〜

国際通りは那覇の代表的な観光スポット。
観光客向けに沖縄らしい特産品を扱うお店がたくさん並んでいます。

お土産やさんは食品がメインではありますが、やちむんを扱うお店もちらほらあり、時間がなく読谷や壺屋に足を運べない方はこちらで購入するのもおすすめです。

アクセス


住所:沖縄県那覇市牧志3丁目2−10

キーストン(鍵石) 牧志店

国際通りでやちむんを買うならここがおすすめ!
やちむんだけでなく、沖縄のハンドメイド製の品々をたくさん扱っています。

おすすめする理由は何と言っても扱う作品の多さ!店内のやちむんコーナーにはずらりと沖縄全土から集められたやちむんが並んでいます。

1階、2階の売り場のうち、1階は約半分、2階はほぼ全てがやちむんの売り場となっているほど。幅広く作家さんを扱っているため、気にいる作品がきっと見つかります。

写真のように、作家さんの作品には名前が書かれているため、お気に入りの作家さんを見つけやすいところもポイント高しです。

食器だけでなくシーサーもたくさん扱っています。
厳ついやつからとぼけたやつまで、様々な個性を持ったシーサーがいて見てて飽きません。

店舗情報


住所:沖縄県那覇市牧志1丁目3番地61
電話番号:098-866-0496
営業時間:9:00~22:30
定休日:無休

 

いかがでしたか?

今回、沖縄を実際に訪れてみて、自然や風土、歴史や沖縄の人とたちのおおらかな人柄に触れ、さらにやちむんや沖縄を好きになりました。

やちむん好きの方は是非沖縄でやちむん巡りをして見てください!

以上、「やちむんの特徴や歴史、沖縄のおしゃれなやちむんが買えるお店を徹底解説*【読谷/壺屋やちむん通り】」

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