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【2018年秋】益子陶器市参加レポート*混雑状況、エリア別おすすめ作家さんをご紹介

      2018/11/04

春に続いて秋も、全国のうつわ好きが集まるお祭り、益子陶器市に行ってきました!

この記事では益子陶器市で見つけた素敵な作家さんや混雑状況の紹介を中心に、2018年秋の益子陶器市の見所ををご紹介したいと思います!

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益子陶器市とは?

毎年、GWと秋に開催される春の益子陶器市。益子在中の作家さんはもちろんのこと、全国から陶芸、ハンドクラフトの作家さんが集まり、思い思いの作品を販売します。
陶器市期間中は益子のメインストリート周辺に500ものテントが立ち並び、それを目当てに国内外からうつわ好きが集まる、全国の陶器市のなかでも1、2を争う規模を誇るやきもの界のビックイベントです。

私は2016年から毎年春、秋通い続けて今回で6回目。
何度参加しても素敵なうつわに出会える、うつわ好きの方には参加して欲しいと心からおすすめできる素敵なイベントです。

益子陶器市の概要についてはこちら

関東やきものライナーに乗って益子に直行!

車のない東京在中の人は秋葉原から益子まで直通の「関東やきものライナー」に乗っていくのがおすすめ。
所要時間も2時間ほどで、新幹線と電車を乗り継いで行くのとほぼ変わらない時間で着くし、かつお値段も往復3700円とお買い得。

唯一ネックなのは、益子着が10時半ごろになるというところ。
それも早朝に整理券を配るような人気作家さんが目当てでなければ、たっぷり見て回れる時間があるので問題ありません。

普段は予約制ですが、陶器市期間中は先着順の乗車のため、早く来て並んだほうが早い便のバスに乗れます。
私は毎回出発の30分前に来て並ぶようにしています。

今回は平日だったこともあり、初日でもそこまで乗車人数が多くなかったようです。
ちなみに、8時20分発予定でしたが、1台目は8時には出発しといました。

 

今回周るルートはこちら

今回は特に絶対購入したい作家さんやアイテムはなかったので、春の時と同じくあまり歩き回らず、効率よくほぼ全てのエリアを回れるルートで回ることにしました。

【おすすめのルート】

益子メッセ前停留所下車→1.TOKO PARK→2.路地裏テント→3.かまぐれの丘→4.遺跡広場→5.益子メッセ周辺→6.旧濱田邸周辺→7.共販センター→8.夢HIROBA→9.くみあい広場→10.KENMOKUテント→11.古窯いわした広場→12.つかもと広場(よしざわ窯)→(バスで陶芸メッセまで戻る)→13.じゃりんこ小径などの城内坂脇のエリアを見ながら益子駅へ

*画像は「私の益子陶器市マップ」よりお借りしました。

 

益子到着!まだ快適に歩けるくらいの混雑具合

平日ということもあり、渋滞もなく予定通り10時30分ほどに益子に到着しました。
メインストリートの城内坂は人で溢れているものの、まだそんなに混雑しておらず歩きやすいです。

ただ、中央駐車場は午前中でもすでに満車。車で来る方はかなり早い時間に来ないと平日でもスムーズに駐車するのは難しそうです。

 

最初はTOKO PARKへ

城内坂の脇道にあるTOKO PARKからさっそくスタート。
このエリアはシンプルであたたかみのある作風の作家さんが多く出店されています。

 

蓮見かおりさん

毎年TOKO PARKに出店されている蓮見かおりさん。
益子の土と釉薬を使って作陶されていて、飴色と渋い藍色の組み合わせがノスタルジックな雰囲気。

可愛い花の形と渋い深緑がベストマッチな小皿。
ほっこりした優しい作品が魅力の作家さんです。

ネギシ製陶さん

洗練されつつもあたたかみのあるかたちに、絶妙なニュアンスカラーが映えるネギシ製陶さん。
以前は「根岸竜馬」という名前で参加されていたと思いますが、毎回作風がアップデートされ、どんどん磨かれていっているように感じます。

特に素敵で目を引いたのがこのマグカップ。
形の持ちやすさ、持った時の触感の良さに加えて、ささやかなグラデーション具合が素敵。

 

前田美絵さん

ナチュラルで優しい色合いが特徴的な前田絵美さんの作品。
シンプルで素朴なかたちともマッチして、使っていると穏やかな気持ちになれそうです。

珍しい細長なマグカップたち。花瓶にも使えそうな形ですね。

 

人気作家さんが多数出店する路地裏テントへ

お次はTOKO PARKに隣接する路地裏テントへ。
路地裏テントは人気作家さんが多く出店しているため、いつ行っても大にぎわい。

可愛い作風の作家さんが多いので、若い女性客が多いエリアです。

 

豊田雅代さん

益子の伝統的な釉薬と、繊細でキュートないっちん模様が特徴的な豊田雅代さん。
ブースは人が溢れていて、見るのがちょっと大変なくらいでした。さすが人気作家さん。

混雑しているものの、初日ということがあってかアイテム数は豊富。
繊細な手仕事の文様を楽しむことができました。

 

大塚温子 さん

パンジーの絵付けが人気の大塚温子さん。どこか北欧テイストな作風がとても素敵です。
今回はパンジーシリーズでもあまり今まで見たことがなかった模様やパンジーの形をした小皿などが目を引きました。

丁寧でかわいらしいタッチの絵付けに見とれてしまいますね。

 

広瀬佳子さん

こちらはインスタグラムで大人気な広瀬佳子さん。
回を追うごとに人気が高騰していって、今回はブース入場が事前予約制になっていました。。

ブース前にあるノートに名前を書いて、指定された入場時間になったらブースに入れる仕組みとのこと。
ノートに名前を書くだけでもこの行列!

ブースの中は入場制限していてもこの混雑具合。

ちらりと外側から覗いた感じ、人気の洋皿はもちろんのこと、

使い勝手のよさそうな八角皿や長皿など、かたち、色ともに豊富に用意されていました!

 

ドライフラワーなどの出店も楽しめます

陶器以外のお買い物も楽しめるのが益子陶器市の醍醐味。
特に、今回はドライフラワーや野菜などの出店が増えている様に思います。

路地裏テントでもドライフラワーや木の実が販売されていたり、

木のリース型やツルウメモドキが販売されていました。
ツルウメモドキは10本くらいの束がなんと500円!都会の花屋で買う10分の一くらい。。
あまりのお得さに毎年ついつい買ってしまいます。

 

かまぐれの丘で渋かわな作品に癒される

路地裏テントをつっきって、かまぐれの丘がある坂道を登ってきました。
ここは、可愛らしさの中にも渋さのある作品や、かっこいい作風の作家さんが出店されています。

客層も年配の方が多くて落ち着いているイメージ。
ベンチで休憩できるスペースもあるので、路地裏テントの混雑具合からほっと一息できるエリアです。

大山文女さん

渋くもかわいらしいタッチの染付けが渋かわいい大山文女さんの作品。

有田焼などの磁器のような染付けを白化粧をした赤土に施してあり、なかなか見たことがない個性的な雰囲気です。

うっすら浮かび上がっているピンク色の斑紋がいい味出ています。
磁器にはだせない、土らしい暖かい風合いが素敵ですね。

 

 

全国の作家さんが集まる遺跡広場へ

かまぐれの丘を上ると、遺跡広場〜益子陶芸美術館エリアに辿りつきます。
このエリアは益子だけでなく、全国の陶芸作家さんが出店されているエリアです。

まずは遺跡広場。遺跡広場は芝生になって開けているので、テントが立ち並ぶ姿がとっても爽やか。

灯々舎さん

繊細なレリーフ彫りが大人気の灯々舎さん。
お花やリボンなどのモチーフのストレートな可愛さも素敵だし、シマフクロウやゴリラなどのシュールな可愛さも素敵。
よりどりみどりで目移りしてしまいます。

 

うつわや みたす さん

美大出身の安達知亨さん・加奈江さん夫妻が手がける「うつわや みたす」さん。
植物や動物などの可愛らしいレリーフと、淡い色合いが魅力的で、大人気の作家さんです。

モチーフの形がうまく活かされたレリーフは、どれも見ていて楽しくほっこりした気分になります。
購入は整理券配布制で、整理券を持っていない人は13時以降にならないと購入できないとのことでした。

 

川西知沙さん

富山で作陶されている川西知沙さんも、ここ最近毎回遺跡広場に出店されています。
透明感のある白い肌に、ガラス質の釉薬で水彩の絵の具が溶けて滲んだような絵付けが可愛らしくもさわやか。
印象派の絵画のような淡く、絶妙なニュアンスのうつわたちが素敵です

 

岩田智子 さん

可愛いめの作風の作家さんばかり紹介していますが、遺跡広場にはかっこいい系、シンプル系など様々なテイストの作品もたくさん出店されています。
特に、常滑にゆかりのある作家さんが複数出店されているため、常滑焼らしい渋めの作品にも出会えます。

常滑の陶芸研究所で修行されていた岩田智子さんもその一人。
渋く、味わいがありつつも女性らしい柔らかさを感じさせる作品たちです。

お花のモチーフの蓋つき瓶が甘すぎずかっこよくて私好みでした。

 

田鶴濱守人さん

こちらも常滑で作陶されている田鶴濱守人さん。
無骨な形、土の風合いが素朴でありつつもかっこいい…。
煮物などの和の家庭料理をとってもかっこよく演出してくれそうです。

木工房 玄

こちらは木のテーブルウェアを制作する木工房 玄さん。
インスタでよく見る人気の花形のトレイや八角形のトレイが出品されていました。

滑り止め?のためか、表面に丁寧な彫り込みがあり、巧みな手仕事に惚れ惚れします。
いつかは手に入れたい逸品という感じですね〜。

 

ガラスやアクセサリーの出店も

遺跡広場は陶器の他にもガラス細工やアクセサリーの出店もあり、様々なハンドメイド作品が楽しめます。
太陽の光を取り込んでキラキラ光るガラスの作品たちに癒されました。

 

益子陶芸美術館前のエリアに移動

お次は遺跡広場横の益子陶芸美術館前のエリアにやってきました。

 

佐々木康弘さん

毎年美術館前に出店されている佐々木康弘さん。

釉薬のかけわけが独特でおしゃれ。男性に人気があるようで、男性客が目立ちます。

 

鳥居あい さん

あざやかな黄色の釉薬が目を引く鳥居あいさんの作品たち。

ポップな黄色と白化粧のコントラストがおしゃれです。
ところどころうかびあがる茶色の斑点がポップさに渋みを加えていて、個性的。

 

共販センター裏のお店も見逃せない!

旧濱田邸の前の通りを進むと、共販センター裏の駐車場にたどり着きます。

このエリアのおすすめは、益子で獲れたハーブやドライフラワーを売っているお店。
可愛らしいドライフラワーや、セージなどのハーブがお値打ち価格で買えます。


手つくりのドレシッシングなんかも売ってます。パクチードレッシング美味しそう!

 

共販センターの広場で屋台と激安食器を楽しむ

ワゴンの中から掘り出し物を発掘!

共販センターエリアは陶商や窯元の出店が多く、激安のやきものが手にはいります。

こういうワゴンの中から掘り出し物を探していくのも陶器市の醍醐味ですね。
作家さんの作品を見て回った後なので、ものすごく安く感じます。笑

大量生産できるように型を使って作られたものが多く、味気なくも感じますが、気兼ねなく日常使いできる器としては重宝しそうです。

 

食べ物の屋台もたくさん出店!ランチスポットとしてもおすすめ

また、このエリアは屋台がたくさん出店しています。

THEお祭りの屋台という感じですが、他のお祭りの屋台よりも心なしか安くて美味しいものが多い気がします。

休憩所もあって席数もそこそこあるので、待たずにたべれて快適です。

益子にはレストランも数店ありますが、とっても混んでいるので
このエリアでサクッと食べるのが個人的にオススメ。

お気に入りのお店はおじちゃんがやっている焼き鳥&鮎の塩焼き。

焼き鳥はボリューミーでプリップリだし、

炭火で焼いた鮎の塩焼きも、さっぱりしていて美味しい。
毎年来るたびに買ってしまいます。笑

 

新鮮野菜の直売も

共販センターでも野菜を販売しているお店を発見。
生唐辛子やゆずなどが激安で販売されていて値段にビックリ。

野菜が売っている近くのお店で野菜の箸置きも売られていました。
唐辛子のはしおきってなかなか珍しい…!
益子でよく生産されているのでしょうか。

 

くみあい広場、KENMOKUテント、古窯いわした広場へ

続いて、人気作家さんが多数出店されるくみあい広場〜KENOKUテント〜古窯いわした広場へ

古川真紀子さん

色とりどりの幾何学文様が素敵な古川真紀子さん。
同じデザインなように見えて、色の配置が違ったりと、見ていて楽しくなる作品を作られてます。

モザイクタイルのようなデザインから、個性的な幾何学模様まで様々な作品を作られていました。
食器だけでなく小物入れなどにも使えそうなものが多く、インテリアとしても取り入れられそう。

 

志村和晃さん

かわいらしいかたちと、絵付けで人気な志村和晃さんもくみあい広場に出店されています。

手が届きやすいB級品も出品されていました。

 

寺村光輔さん

こちらも毎年出店されている人気作家の寺村さん。ミニマルな形と色使いがかっこいいです。
かたち、いろともに豊富につくられているので、寺村さんの作品で全てテーブルコーデするのも素敵そう。

 

いかがでしたか?

益子駅まで戻り、再び関東やきものライナーで帰宅の途へ。
今年もたくさんの作家さんの作品が観れてとても充実した陶器市でした!

以上、「【2018年秋】益子陶器市参加レポート*混雑状況、エリア別おすすめ作家さんをご紹介」でした

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