波佐見・有田でやきもの探しの旅。女一人、車なしでも陶器市を満喫するポイント
2017/10/22
GWに波佐見陶器まつりと有田の陶器市に行ってきました!
波佐見の陶器市や観光スポットは会場が分散しているので、車で巡るのがスタンダード。
でも、女一人旅で免許なしの私でもうつわ巡りを楽しみたい!ということで、なんとか工夫して行ってみました。
全行程移動の時間や金額など記載しているので、私のように東京から一人旅でくるうつわ好き女子(男子)の参考になれば嬉しいです。
波佐見&有田旅行の行程
4月27日 東京発。波佐見散策(やきもの公園周辺〜西の原エリア)
4月28日 マルヒロガレージセールのあと波佐見散策(中尾山、その他)
4月29日 午前中は波佐見陶器市、午後から有田陶器市へ。夕方東京帰宅
マルヒロのガレージセールは毎年陶器市の前日からスタートしています。
お目当ての商品を購入するには初日に参加するのが陶器市の極意。
ということでマルヒロガレージセールの前日に波佐見入りし、陶器市当日に帰宅する2泊3日の旅程にしてみました。
1日目 移動日&波佐見探索。マルヒロと白山陶器に行ってきました
東京から飛行機と電車を乗り継ぎ博多へ
8時40分成田発の福岡行き飛行機にのり、福岡空港へ!
飛行機はジェットスターです。LCCの中ではジェットスターが一番本数が多く、かつお安いので安く東京から福岡に行きたい方は ジェットスターがオススメ。
所要時間:2時間
すぐに地下鉄に乗り、博多まで移動。
福岡空港は信じられないくらい都心にあるので、福岡空港から2駅で博多に到着します。
博多ではお昼頃だったので、駅ビルで昼からもつ鍋を食べられる「もつ鍋 おおやま」で腹ごしらえ。
味噌ダレがとっても美味しい!ランチにもつ鍋が食べられるなんてさすがもつ鍋の本場!
博多から特急に1時間半ほど乗り、有田へ
1日目の目的は波佐見観光ですが、波佐見はJRの駅がないため、博多からまずは有田に移動します。
切符を買うときに乗る電車が新幹線なのか在来線なのかわからず戸惑いましたが、有田は在来線の特急しか止まりませんので要注意です。
所要時間:1時間30分
有田駅からタクシーで波佐見に移動
有田着!すでに陶器市の準備が着々と進んでいます。
ここから波佐見に移動するのですが、有田駅から波佐見までの直通バスは残念ながらないため、タクシーで移動しました。
節約したい場合、有田駅から1つ隣の三河内駅までJRで移動すれば波佐見町行きのバスがあるのですが、通常1時間に1本ほどしか運行していないので、発車時刻に気をう買う必要があります。
タクシー代の目安
*有田駅〜マルヒロ本店…約1000円
*有田駅〜白山陶器ショールーム…約2000円
波佐見への道中、マルヒロに寄ってみると…。
有田から波佐見の中心地に移動する途中にあるマルヒロに寄ってみました。
が、なんと臨時休業日…。
陶器祭りの前日だったため準備のためお休みでした。
マルヒロだけでなく、他の窯元も陶器まつりの直前はお休みのところが多く、かつ事前に告知していないお店も多いので、行く前に電話をした方が吉ですね。。
楽しみは明日のセールにお預けということで。。
白山陶器のショールームへ。豊富なラインナップに大満足!
マルヒロから白山陶器までタクシーで連れていってもらいました。
なんて可愛い建物なんだろう…!
ところどころに焼き物の装飾がされていて、ちょっとした洒落っ気が素敵です。
玄関の横の壁は色とりどりの器が埋め込まれていたり、
従業員用の社屋には一面、陶磁器を思わせるような青と白のタイルで白山陶器のロゴが描かれています。
白山陶器のうつわのデザインも飾りすぎないオシャレといった感じが魅力的ですが、会社の建物まで同じ思想でデザインしているようで、ものづくりへのこだわりの強さを感じます。
中に入ると、ほぼ全ての白山陶器のシリーズが揃っております。さすがショールーム!
しかもご来店特別価格ということで、通常の値段の30%OFFで販売しています。
さらに、ブルームシリーズと似た雰囲気の北欧っぽい可愛らしいシリーズがショールーム限定品として販売されていました。
別に陶器市じゃなくてもこんなに安くて種類が豊富ならここで買ってしまってもいいのでは…と思いつつも、購入は陶器市のお楽しみにすることに。
おしゃれな西の原エリアに
雑貨屋さん、カフェ、グローサリーショップなど複数の店舗が並ぶ西の原エリア。
製陶所をリノベーションした趣ある建物たちは、国の有形文化財に指定されています。
西海陶器の扱うやきものが揃う「南創庫」や
文房具や雑貨を扱う「モンネポルト」など素敵なお店がいっぱい。
飲食店も充実していて、カフェレストラン、喫茶店、アイス屋さんがありました。
「にぎりめし かわち」でちょっと遅めのランチ。
注文してから握ってくれるおにぎりはほくほくでおいしい!
使われている食器はもちろん波佐見焼です。
食後はベンチでまったり。
ところどころに季節の花々が植えられていて、自然溢れるゆったりとした空間についつい長居してしまいそうです。
波佐見にこんなおしゃれな場所があるなんて、、!とびっくりする素敵なスポットでした。
夜の波佐見町は女性一人では少し怖い。
西の原でまったりしていたらすっかり夜になってしまいました。
波佐見の町は横断歩道が狭くて車がすれすれに走っているので少し危ない。
治安の悪さは感じませんでしたが、電灯も少なく歩いている人も少ないので女性は早く宿に帰ったほうが賢明な感じでした。
早速タクシーに乗って宿へ。
宿はホテルAZ長崎波佐見へ
1日目の宿は有田町に近い「ホテルAZ長崎波佐見」に。
フツーのビジネスホテルですが、マルヒロ直営店に一番近い宿です。(徒歩15分くらい)
波佐見のはずれにあり、周囲にコンビニもなく、ホテル内の売店も最低限という感じなので、ホテルに行く前に必要なものを買い込んでいくのをお勧めします。
2日目 マルヒロガレージセールと中尾山散策
朝5時からマルヒロガレージセールへ!
朝5時にホテルを出て、タクシーでマルヒロ本店へ。
歩いて行けない距離でもないですが、まだ5月は5時台でも日が出ておらず真っ暗。
マルヒロまでの道のりは車通りは早朝でもそこそこありますが、建物も少なくも女一人徒歩で歩くのは寂しい道のりだったので念のためタクシーで向かいました。
私が到着した5時代にはすで十数名の方が並んでいました。
整理券をもらったあとは出店エリアであったかいお茶を飲みながら開店を待つことができました。
何時間も行列に並んで待つのは辛いな、と思っていたのでマルヒロの方々の心遣いに感動。
開店時間の7時になり、整理券の順番通り店内へ。
店内はさすが本店のセール、圧巻の品揃え!
HASAMI、馬場商店など全ブランド全シリーズ豊富に揃っていて見応えがありました。
購入した商品は、マルヒロさんに頼めば東京まで量に関わらず、送料900円で配送してくれます。
明日も波佐見と有田の陶器市を回るので、ここで東京に配送してしまうことにしました。
やきもの公園で電動自転車をレンタル。移動が一気に便利に!
まだ時間と体力に余裕があったので、マルヒロから歩いてやきもの公園まで移動しました。
有田町の外れにあるマルヒロから波佐見町のやきもの公園までは徒歩だいたい30〜40分ほどかかります。
普段は歩かない距離ですが、波佐見の町並みを見ていたら意外と苦なく歩ききることができました。
やきもの公園内にある観光交流センター。
ここでは、観光用に電動自転車の貸し出しをしています。
予約なしで当日窓口で申込書に記入するだけで気軽に借りることができます。
職員さんが電動自転車の使い方だけでなく、観光スポットまで丁寧に教えてくれます。
ちなみに観光交流センターでは波佐見の観光マップも配布していたのでももらっておくと便利です。
借りれるのはこんな感じの自転車。
波佐見焼を扱うお店は波佐見の町に点在しています。
タクシーで回るにはお金がかかりすぎるし、自家用車でも駐車場が近くにないお店もあって少し不便。。
その点、自転車は小回りがきいていろんなお店に気軽に寄り道できて便利です。
※陶器市期間中は貸し出しをしていないようなので要注意です。
利用時間:9:00~17:00(貸出16:00まで)
やきものの里中尾山へ
まずは波佐見焼の窯元が点在する中尾山方面に行くことに。
やきもの公園から5分ほど走ると中尾山方面への案内看板があります。
中尾山方面は自然あふれるのどかな道のりで、自転車で走っていてとても気持ちいい〜!
どれだけ自然あふれるかというと、ヤギがいるくらい。笑
道も一直線なので迷う心配もなくのんびりサイクリングできます。
やきもの公園から20分ほど走ると、中尾山の入り口にたどり着きました。
中尾山は波佐見焼の窯元さんが集まる山間の小さな町。
江戸時代に庶民のための日常使いの器を量産していた窯などが現存している歴史ある町並みです。
町の所々に煉瓦造りの煙突や、瓦造りの家々が並び、ノスタルジックな雰囲気で散策しているだけでも楽しめます。
いたるところに製作中のやきものが並べられていて、まさにやきものの町という感じ。
私たちが手にしている器もこうして人の手で作られていると思うと、なんだか感慨深いです。
中尾山の窯元の作品が展示される中尾山交流館
中尾山の頂上付近にある中尾山交流館にやってきました。
ここでは、中尾山のほぼすべての窯元の作品が展示されているので、ここで気に入った窯元を見つけて、窯元のギャラリーに行くのがオススメとのこと。
館内はやきものでいっぱい。
一言に波佐見焼といっても窯元ごとに個性があって目移りしてしまいます。
マルヒロや白山陶器の人気の影響からか、ポップな作風のやきものがおおいようです。
中尾山の窯元ギャラリーを訪問
中尾山交流館で気に入った作風の窯元のギャラリーを訪れてみることにしました。
こちらは「陶房青」の製作所兼ギャラリー。
さすが陶房のギャラリーというくらいたくさんの作品が展示販売されています。
繊細なかたち、絵付けは見ているだけで目の保養になりました。
ちなみに店内は私が訪れた時は無人でした。用がある時は電話をすれば対応してくれるとのこと。
町に戻ってショップ訪問
中尾山のギャラリーを楽しんだあと、町に戻って波佐見焼のショップ巡り。
こちらは有名な「ミニヨン」。
オーナーセレクトのセンスある波佐見焼がたくさん展示されています。
ポップで可愛らしい商品が多いので、そういうテイストを求めるかにオススメのお店です。
ここまで回って、自転車を借りてからだいたい3時間くらい経過していました。
自転車をやきもの公園に返しに行き、宿に移動しました。
ホテルブリスヴィラ波佐見に1泊
今夜泊まるのは「ホテルブリスヴィラ波佐見」。
町の中心部から離れたお宿なので、宿への送迎バスがあります。お願いした時間に来てくれるので便利。
夜ご飯は宿の食堂でとることに。
1000円強のミックスフライ定食をいただきました。
食堂の他に提携の温泉もあり、サービスが充実していて満足度高かったです。
陶器市会場までかかる時間:車で20分ほど
3日目 波佐見陶器まつり、有田陶器市本番!
波佐見陶器市本会場のやきもの公園へ!
ついに波佐見の陶器市開催日にありました!
ホテルを8時頃出発し、8時半頃やきもの公園に到着しました。
陶器市には窯元、陶商、作家などが出店しており、人気の白山陶器のほか本当に様々なやきものが販売されていました。
こんなにたくさんの種類の器を見る機会なんてなかなかないってくらいのボリュームです。
一つ一つのテントをお宝を探して見て回るのは本当に楽しい!
詳しい陶器市のレポはこちら
バスで有田陶器市に移動!
だいたい3時間くらい波佐見の陶器市を見て回り、12時頃には有田に移動することに。
陶器市期間中は波佐見から有田までの無料連絡バスが運行しており、有田までバスで移動できます。
15分〜30分に一度くらい運行しているようですが、道が混んでいるようで時間通りにはなかなか運行できていない模様。
時間に余裕を持って並ぶことをお勧めします。
バス乗車後、30分ほどで有田に着きました!
途中道が混んでいたこともあって、通常よりも時間がかかりました。
有田の町は陶器市初日ということもあって相当混雑しているかと思いきや、陶器市会場が町中に散らばっていることもありあまり混雑さを感じず快適に見て回れます。
上有田までの道のりを器を楽しみながら散歩
やきもの公園内一箇所で陶器市を開催している波佐見とは違い、有田の陶器市は有田駅から上有田駅までの道のりに沿ってず〜っとお店が立ち並んでいました。
町を散策しながらお祭りを楽しめるので、また波佐見とは違う楽しみがあります。
有田焼といえば渋い磁器を想像してしまいましたが、波佐見のようなポップなテイストのものや
昔ながらの文様を使いつつもモダンなテイストの器など、多種多様な器が揃っていました。
15時頃上有田到着!
町と器を堪能しつつ上有田に到着。3時間と、当初想像していたよりも時間がかかりました。
途中飛行機の時間を考えて早歩きになったので、ゆっくり歩いていたら4時間はかかると思います。
詳しい陶器市のレポはこちら
有田から電車に乗って福岡帰還!飛行機で東京へ
上有田から有田に戻り、有田から福岡までの特急に乗って博多到着!
博多から福岡空港に向かい、19時発のジェットスターに乗って帰京しました。
くったくたでしたが、数え切れないほどの器を見て回り、とても充実した3日間になりました!
波佐見、有田の観光でかかったお金の合計
交通費
・飛行機 東京-福岡…往復15000円
・電車 福岡-有田…往復5500円
・タクシー…3500円
・レンタサイクル…4時間500円
宿泊費
・ホテルAZ長崎波佐見…1泊5000円
・ホテルブリスヴィラ波佐見…1泊10000円
食費
3日間…6000円
合計45500円
これに追加してやきもの購入費がかかりました。
いかがでしたか?
車なしの一人旅で行きたいスポットを回りきれるか不安でしたが、タクシー&レンタサイクルで問題なく楽しむことができました。
東京でも通販や器屋さんなどで波佐見焼、有田焼を購入することはもちろんできますが、やきものの産地で購入する醍醐味を感じることができた旅でした。
波佐見焼、有田焼好きのみなさんもぜひ陶器市の時期には直接足を運んでみてください。
以上、「2泊3日で波佐見・有田でやきもの満喫の旅。車なしでも陶器市を満喫するポイント」
波佐見のオススメなお店をまとめました
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